小売ブランド価値ランキング

今年もブランドのコンサルタント会社であるインターブランド社が、アメリカ、英国、フランス、ドイツ、スペイン、アジア・太平洋地区の小売ブランドのランク付けを発表している。詳細はここ。アメリカのトップ50のブランドの総計は昨年と変わらなかったが、ブランドの平均成長率は4%だった。各社買物経験の改善に投資しており、店舗改装とテクノロジー利用を推進している。オンライン販売は小売全体の7%から昨年は9%近くまで成長しているが、店舗を持つウォルマートやターゲットでは全体の2%以下しか占めておらず、オムニ・チャンネル販売はまだ実現していない。下の表はアメリカとアジア太平洋地区のブランド・ランキング。

このランキングは、そのブランドのEVA(経済的付加価値)に、過去のデータやリサーチャー計算したブランドの持つ役割を%にして掛け、ブランドの将来性を1から100で査定し同社が開発したアルゴリズムで割引き掛け合わせた結果を数字で表して比較している。

「ウォルマート」増収増益

今年で創業50周年を迎えるウォルマートは、131日で終わった第4四半期及び通年の業績を発表した。四半期の売上は5.8%増加して1,223億ドル(会員費を含む総収入は5.9%増加の1,232億ドル)、営業利益は5.0%増加して84億ドル、継続事業利益は3.4%増加して51.94億ドル(1株当たりは11.8%減少して$1.50*)、既存店売上はウォルマートUS+1.5%、サムズ・クラブで+5.4%、全体ではガソリン販売を除いて+2.1%となっている。通年では売上が5.9%増加して4,439億ドル(会員費を含む総収入は6.0%増加して4,470億ドル、営業利益は4.0%増加して265.6億ドル、継続事業利益は2.7%増加の157.7億ドル(1株当たりは1.1%増加して$4.52)、既存店売上はガソリン販売を除いて、ウォルマートUS+0.2%、サムズ・クラブで+5.1%、全体では+0.9%となった。部門別の売上は、ウォルマートUS2,642億ドル(59.5%)、国際店が1,259億ドル(28.4%)、サムズ・クラブが538.0億ドル(12.1%)で、部門別の営業利益は、ウォルマートUS203.7億ドル(71.5%)、国際店が62.1億ドル(21.8%)、サムズ・クラブが18.7億ドル(6.6%)となる。同社は、27カ国で69のバナーで10,130店舗を展開、世界で200万人以上の社員を雇用しており、毎週200万人以上の顧客が店舗を訪れている。*前年度は2007年のドイツの店舗閉鎖に伴う10億ドルの法人税還付が計上されている

以下は業績発表での重役によるコメントの主な内容:

ビル・サイモン氏(US CEO

四半期の既存店売上増加は2期目となり、業績の改善を示している。客数も久しぶりに増加しており、全米3地域全てで増加した。低価格リーダーとなる為、第4四半期だけでも粗利を約1億ドル(0.13)下げており、今年度も続けていく。削減された商品の再在庫は1万アイテムで終わり、今後在庫の棚割りの微調整を行っていく。在庫率改善では、他社による週毎の棚卸しを行う事で、導入された第1四半期以降6%改善され、現在は90%台半ばを達成している。暖かい気候に影響を受けたアパレル部門以外は全て既存店売上が増加している。食品と消費材を含むグローサリーは、低い1桁台の増加だった。特に食品は、客数も増加し1桁台中間の増加となった。これは感謝祭から始まったホリデーからスーパー・ボウルまで積極的に行った販促の結果である。食品のインフレは多少収まっているが、四半期で約4%となっており、トレード・ダウンなどで実際の顧客への影響は1%2%となった。健康・ウェルネス・ビジネスは好調で、低い1桁台の増加だった。調剤、OTC,オプティカル全てプラスとなっている。ハードラインも低い1桁台の増加で、スポーツ用品、文具、クラフトなどが強かった。季節商品は気候の影響を受けた低迷した。ホリデー時の、レイアウェイ・プログラムと低価格保証(価格マッチ)は売上状況に良い影響を与え、エンターテインメント・ビジネスを7%増加させた。テレビの販売数も増加し、売価のデフレの一部を相殺した。携帯電話のストレート・トークは伸びており、スマートフォンなどの売上が好調だった。家電、玩具を含むエンターテインメント・ビジネス全体は、低い1桁台の増加となった。玩具のビジネスは高い1桁台の伸びで、特にレイアウェイが好影響を与え、前年度との比較では9%増加している。ホーム・ビジネスも改善しており、低い1桁台の伸びとなった。これは過去2.5年で初めての増加となり、バーシックな品揃えによって達成出来た。気候に影響を受けたアパレルも、ベーシックな商品カテゴリー強化が顧客に受け入れられている。オンライン販売は、タブレット、コンピューター、玩具を中心に成長しており、顧客はサイト・ツー・ストアなどのマルチ・チャンネルをうまく利用している。今年度、移転、拡張、新開店を含みスーパーセンターを119カ所、小型店を27カ所追加した。スーパーセンターが市場シェアを確保する成長基盤となるが、小型店も今後開発していく。ネイバーフッド・マーケットは、第4四半期の既存店売上が5%増加しており、客数は今年度全体で伸びた。今年度の960万平方フィートの売場面積追加に対して、来年度は1,400万から1,500万平方フィートの売場面積増加を計画している。これは、210カ所から235カ所の新店舗に相当し、うち80カ所から100カ所は小型フォーマーット、主にネイバーフッド・マーケットとなる。2013年度第1四半期は、横這いから+2%の既存店売上を予測している。

ダグ・マクミラン氏(国際店)

今年度612カ所を新開店し、1万店目となるサムズ・クラブをメキシコで11月に開店した。今後も成長地域であるメキシコ、中国、ブラジルなどで積極的に開店していく。日本でもエブリデー・ロー・プライスが定着してきており、既存店売上の増加は今年で3年連続となる。日本の売上、既存店売上、客単価は、第4四半期に名目で増加、営業利益は売上以上に成長した。過去4年間、ウォルマートは業界平均を上回っており、第4四半期は実質+3.7%となった。客数は1.7%の、客単価は2.0%の増加となる。業界全体では−1.7%と経済産業省が発表している。最近の売価に対する投資にもかかわらず、粗利は0.45%増加しており、販管費は昨年度より下がっている。これは主に節電の結果である。

「ノードストロム」増収増益

ラグジュアリー百貨店チェーンのノードストロムは128日で終わった第4四半期の業績を発表した。クレジット・カードを含む総収入は12.0%増加して32.7億ドル、純利益は1.7%増加して23,600万ドル、既存店売上は7.1%増加した。フルライン百貨店、直販の既存店売上は8.4%増加しており、商品カテゴリーでは、ハンドバッグ、デザイナー、化粧品が特に良かった。直販は前年度対比で35%増加している。ラック店の売上は全体で17.7%増加、既存店売上では2.2%の増加だった。通年では、総収入が12.1%増加して108.8億ドル、純利益は11.4%増加して68,300万ドル(1株当たり$3.14)だった。既存店売上は7.2%の増加だった。2012年度の設備投資は、48,000万ドルから52,000万ドルとなる予定で、2011年度の43,000万ドルから増加しており、これは主に電子コマース関係への投資となる。既に発表されている予定では、ユタ州、ソルトレーク・シティーにフルラインの百貨店、ラック店を、カリフォルニア、ワシントン、アイダホ、ジョージア、コネチカット、ペンシルバニア、ニューヨーク、アリゾナ、ミズーリ、ロード・アイランド、バージニアの諸州で14カ所新開店される。2012年は、既存店売上で4%から6%の増加、1株当たりの利益で$3.30から$3.45を予測している。同社は現在、全米30州で117カ所のフルラインの百貨店、104カ所のラック店、2カ所ジェフリー・ブティック、1カ所のトレジャー&ボンド店、1カ所のクリアランス店を展開、また、オンライン販売、カタログ販売、そしてプライベート・セールのサイトであるオートルックも運営している。

カテゴリー: デパートメント・ストア, 流通業 — admin 5:54 PM
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「アバークロンビー&フィッチ」増収減益で国際部門に活路

ティーン・アパレル・チェーンのアバークロンビー&フィッチは、128日で終わった第4四半期の業績を発表した。売上は15.6%増加して13.29億ドル、営業利益は83.2%減少して2,426万ドル、純利益は78.9%減少して1,958万ドル(1株当たりでは78.6%減少して22セント)となった。既存店売上は昨年度と横這い、ブランド別ではA&Fが−4%、アバークロンビー・キッズが−3%、ホリスターが+2%だった。通年では、売上が19.9%増加して41.58億ドル、営業利益が18.1%減少して19,003万ドル、純利益が15.1%減少して12,766万ドル(1株あたりは14.4%減少して1ドル43セント)だった。既存店売上は5%増加で、ブランド別では、A&F+3%、アバークロンビー・キッズが+4%、ホリスターが+8%だった。粗利は値引きや綿の値上がりの影響で3.2%減少して60.6%となっている。第4四半期では国内68店舗を閉鎖し、通年では71店舗の閉鎖となる。一方国際店は、第4四半期に21店舗を開店、通年では47店舗の開店となる。2012年度は、ヨーロッパや香港などで旗艦店を含み40店舗ほどの新開店を予定している。一方国内の店舗は、2015年までに180店舗を閉鎖すると発表している。値引き販促が必要な国内の店舗に比べて、国際店の利益率は高いため、最近急成長しており、10億ドルの売上目標を持つオンラインを含む顧客に対する無店舗販売と共に成長基盤にしていくと、CEOのマイケル・ジェフリーズ氏は述べている。現在同社は、A&F280店舗、アバークロンビーを154店舗、ホリスターは494店舗、ギリー・ヒックスを18店舗で合計946店舗を国内で展開している。また、国際部門は、A&F14店舗、アバークロンビーを5店舗、ホリスターを77店舗、ギリー・ヒックスを3店舗で、合計99店舗を展開している。

カテゴリー: アパレル, 流通業 — admin 7:33 PM
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ホームセンターの組織盗難

ワシントン州のローカル紙が、ホームセンターでの組織盗難の様子を報じている。ワシントン州、レントンに住む42歳のアルター・ホーリンズウォースは、詐欺と銃器不法所持によって5年の実刑と17万ドル以上にのぼる返還の判決をシアトルの地方裁判所で最近受けた。司法省によると、彼は西部にあるホームセンターのロウズ、ホーム・デポやウォルマートの店舗を対象に、万引きと偽造書類などによって相当額の窃盗を行っている。多いときには22名の共犯者を使い、ビッグ・ボックス・ストアに被害を与えていた。手口の一例は、高価な蛇口などをトイレットや洗面台が梱包されている箱に隠し、トイレや洗面台だけの支払いをして盗むと云うものである。盗難品は、後日アリゾナ、オレゴン、カリフォルニア、ワシントンの諸州にある他のロウズの店舗で返品してギフト・カードを受け取る。返品の際は、領収書が無いため偽造の免許証を使って、複数の返品をキャッチする小売業のコンピュター・システムを欺いていた。受け取ったギフト・カードは現金で売りさばかれている。この方法で、盗難グループは、ロウズに10万ドル以上の損害を与えている。しかし、同社の保安員が万引きを察知し、シークレット・サービスとキング群保安官局の刑事と協力し、グループの逮捕に至った。同様な盗難はホーム・デポやウォルマートでも行われていた。昨年5月には、この件で5人が起訴され、ホーリンズウォースはグループの主謀者として、過去6年間ほとんどの盗難に関わっていた。コビントン&メープル・バーレー・レポーター

カテゴリー: ホームセンター, 流通業 — admin 4:38 PM
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