2月 6, 2012 娯楽レンタル・販売 流通業 0

DVDレンタル大手のレッドボックスは、電話会社ベライゾンと共同で、新しい娯楽サービスを提供すると発表した。レッドボックスは現在35,000カ所のキオスクを運営、3,000万以上の顧客を持っている。一方ベライゾンは、1900万人のワイアレス顧客、900万人のブロードバンドの世帯を顧客に持っている。ベライゾンが65%、レッドボックスの親会社であるコインスターが35%出資する新しい会社は、2012年後半にサービスが開始され、スマートフォン、タブレット、パソコンなどマルチ・プラットフォームのストリーミング/ダウンロードの定期契約サービスになると述べられている。

この発表では詳細が分からないが、昨年12月にテククランチと呼ばれるサイトが、共同事業の内容をレポートしている。それによると、このサービスは、アップルのiOS、アンドロイド、グーグルTVXボックス、ロク、ストリーミング・ボックスなどのストリーミング・ボックスとブラウザにインターネット経由で提供される。4月末から実験され、528日からサービス開始予定で、月額のサービスで、クレジット制となる。例えば、月額$5.956クレジットとすると、6回までのストリーミングもしくはレッドボックスでのDVDレンタルが含まれる。またいくつかの段階サービスが造られ、クレジットを増やす事も出来る。ベライゾンは主に、TVプログラムのストリーミングなどを提供し、レッドボックスは映画のDVDレンタルを提供する。これはネットフリックスが以前提供していた、DVD郵送レンタルとストリーミングのコンビネーションで、現在は最低月額16ドルほどになっているサービスに類似している。もし価格が競争力のあるものとなれば、ネットフリックスやアマゾンの競争相手となるだろう。ネットフリックスのストリーミングも、映画は新作や数そのものが少ないためか、TVのプログラムが大部分であると云われている。こういったサービスが増えてくると、テレビのネットワーク・サービスの在り方も変わってくると思う。既にインターネット経由でテレビ番組を鑑賞する消費者は相当増加しており、今後の宣伝媒体としての価値も変わって来るだろう。アップルが開発中と云われるiTVも、インターネットを最大限に利用したものとなると云われている。韓国のサムソンの影響で業績を落としているソニーやパナソニックも、是非魅力のある次世代のテレビを開発して欲しいものである。アップル社は、昨年亡くなった創業者のスティーブ・ジョブスを通じてディズニーと関係が深いが、ソニーは映画のコロンビアを傘下に持っており、パナソニックはユニバーサルを傘下に持っていた事があり、いまでも関係は残っている。ソフト・コンテンツを生かした新しい家電開発は十分可能だと思う。

また同日、コインスターは、1231日で終わった第4四半期と通年の業績も発表している。四半期の売上は33.2%増加して52,046万ドル、営業利益は26.7%増加して5,466万ドル、純利益は3,152万ドルとなった。通年では売上が28.5%増加して18.5億ドル、営業利益が46.6%増加して2989万ドル、純利益が1388万ドルだった。レッドボックスは売上の84.6%、営業利益の77.4%を占めている。

このブログを書き終わった後すぐに、ブロックバスターから電子メールが来た。内容はブロックバスター・キオスクを所有するNCRが、その資産を1億ドルでレッドボックスに売却するというもので、2012年の第3四半期には終了するそうである。DVDレンタル・キオスク市場はレッドボックスがほぼ独占することになる。