7月 28, 2011 オンライン・リーテイラー 娯楽レンタル・販売 流通業 0

レンタルDVD・キオスクなどを展開するコインスターは、630日で終わった第2四半期の業績を発表した。総収入は27.1%増加して43,520万ドル、営業利益は98.6%増加して5,820万ドル、純利益は99.2%増加して2,670万ドルとなった。主力のレッドボックスは収入の83.6%、営業利益の80.1%を占めている。総収入の増加は、同期に33.8%増加し36,390万ドルとなったレッドボックスの収入で、キオスク数の増加だけではなく1台あたりの売上も増加している。一方コイン・マシンの収入は1.0%増加の7,110万ドルとなっている。現在同社はDVD・キオスクを33,300カ所、コイン・カウンティング・キオスクを18,900カ所、スーパーマーケット、ドラッグ・ストア、ディスカウント・ストア、金融機関、コンビニエンス・ストア、レストランなどに設置展開している。

この発表と前後して、レッドボックスのミッチ・ロウ社長の辞任がロサンゼルス・タイムズでリポートされている。同氏は、レッドボックスが未だマクドナルドの傘下だった2003年から同社に勤務しており、10数台のキオスクを3万以上に成長させた立役者で、それ以前はネットフリックス社の創業時の幹部の一人だった。辞任理由は新しい起業の可能性を追求するためと発表されているが、詳細はわからない。辞任時期は後任が見つかった時点となっている。このニュースの後、同社の株式は10%ほど下がっている。

ロウ氏の辞任は、レッドボックスのビジネス・モデルが限界に来ている事を示していると思われる。同社は、減価償却前の利益の2.5%ほどにあたる234万ドル(今四半期分)を報酬として株式支給しており、ロウ氏の取り分は分からないが、かなりの部分を占めているだろう。株価が下がる前に辞任して売却益を考えているのかも知れない。キオスク設置数も限界に近づいており、新しいゲーム・レンタルだけでは、ストリーミングへの移行による成長鈍化は止められない。以前から述べているが、このDVDレンタルビジネスは時限ビジネスなのである。ーーーーーーーーーー

オンライン販売最大手のアマゾン・ドット・コムは、同社の年間79ドルで2日配送サービスが無制限で受けられる、アマゾン・プライムの会員宛提供されているストリーミング・サービスに、ユニバーサル・ピクチャーの1,000ほどの映画が、NBCユニバーサルからライセンスされ、加えられると発表した。同社は、最近2,000ほどのビデオのライセンスをCBS社と契約しており、1億ドル以上の額が支払われたと業界筋は推測している。ユニバーサルのライセンス分を含めるとアマゾンのストリーミング可能なビデオは9,000以上となる。アマゾンは、14,400万人のアクティブ・ユーザーがおり、そのうち10%弱がアマゾン・プライム会員だと推定されている。ロサンゼルス・タイムズ

一方、業界最大手のネットフリックスは、収入が48%増加して77,000万ドル、営業利益が62%増加して12,500万ドル、国内の定期契約者数が64%増加して2,459万人(世界では2,556万人)、純利益が55%増加して6,800万ドルとなったと発表している。ただしこれは今月発表された値上げ前の数字で、値上げの影響が出る第3四半期は、定期契約者数が微増になるだろうと予測している。

ネットフリックスのDVD10万タイトル以上あると云われているが、ストリーミングは、同社のウェブサイトで何千もと書いてある。もしそうだとすると、アマゾンのタイトル数はほぼ同等で、79ドルの年回費は、ネットフリックの月額$7.99より安く、しかも無料の2日配送がおまけに付いてくることになる。アマゾンは、このストリーミング・サービスの分野でも着々とシェアを築きつつあるのかもしれない。