7月 20, 2011 スーパーマーケット ドラッグ・ストア 流通業 0

ウォルマートは、農務省が指定した食品店が少ないフード・デザートに、275カ所から300カ所の店舗を2016年までに開店すると発表した。これらの店舗は、都会や田舎のフードデザートに住む80万人以上の人達に必要なグロサリーを提供すると、ホワイト・ハウスでファースト・レディーであるミッシェル・オバマ氏と共に述べている。同社は、2007年以降217店舗をフード・デザートに新開店しており、今後の開店予定を含めると500店舗ほどの店舗網になる。結果、国内で700カ所以上のフード・デザートの近くに住む130万人ほどの人達に、健康食品を提供することになる。また、これらの店舗で4万人以上の人達に職を与える。

一方、ドラッグ・ストア・チェーン大手のウォルグリーズも、今後5年間で1,000カ所の店舗で食品販売始めると発表している。フード・オアシスと名付けられ、これまで食品店の少なかった地域の店舗に食品を在庫する。同社の店舗網の45%は、生鮮食品を提供する店舗の少ない地域にあり、この地域に住む人達に、調剤を含む健康とウェルネスのサービスに加えて生鮮食品を提供することになる。同社CEOのグレッグ・ワッソン氏は、ホワイト・ハウスで、ミッシェル・オバマ氏のレッツ・ムーブに関する発表に参加し、この発表を行った。

これらの発表は、社会責任を果たす企業としてのイメージが強いが、実際はビジネスとしての将来性を見越しての企業戦略である。営利団体として当然の事だが、ビジネスチャンスを生かして社会責任を全うできればこれほど良い事はない。かなり前の事になるが、南カリフォルニアのアーバン地域に、ボーイズというスーパーマーケット・チェーンが店舗展開をしていた。その後、アルファ・ベーター、ラッキー、アルバートソンズなどに買収された過程でほとんど閉店されてしまっている。閉店された理由の一つは、売価の高さによる顧客離れだった。商品ロスが多く、社員の定着率が低いなど、経費が高いため売価に反映されたという事である。ウォルマートやウォルグリーンズは、同じ轍を踏まずに、高い品質の健康食品を、競争力のある売価で提供することが出来れば、さらに社会責任を全うする事になると思う。