6月 20, 2011 ディスカウント・ストア デパートメント・ストア 流通業 1

2000年に、ウォルマートのカリフォルニア店で働いていたベティー・デュークス氏によって提訴された、女性に対する差別に関する起訴は、2004年に集団起訴として認められ、2007年には控訴審でも認められた。その後ウォルマートは最高裁に上訴し、審議された結果、今日ウォルマートの言い分を認める判決が出された。もし集団訴訟が認められると、160万人の同社の女性社員全体が原告となる訴訟となるため、ウォルマートしてはどうにか避けたかったシナリオだった。同社はこの判決をうけ、同社に働く女性や顧客にとって良い判決だった、また、昇進などで女性社員に関して差別がないよう組織全体で努力しているとも述べている

この訴訟には、もし先例が出来ると、小売業界全体の問題となるため、他の大手小売業もウォルマートの立場は支持していたそうである。勿論、ウォルマートが起訴に勝訴したわけではなく、今後は個人として争う事になる。

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先日リポートした、アップル・ストアのロン・ジョンソン氏のJCペニーのCEOへの就任は、その後アルマン氏と職務を分ける2頭体制と発表されたが、多分、投資グループの猛反対にあったのか、結局来年2月でアルマン氏退任することで決着がついたようである。WSJ

アメリカ式のトップダウンの組織では、複数のCEOの体制というのは通常難しいと云われている。彼らにリポートする幹部達が、誰の判断を仰ぐか迷うため、命令系統が明確にならないためである。それでも複数のトップを持つ小売業がないかと云うとそうでもなく、例えば、ノードストロム、ホール・フーズ・マーケットなどは複数のCEOを持っている。尤も両社とも、CEO同士が兄弟だったり、長期間一緒に働いており、コンセンサスを得やすかったのも事実である。今回の様に、外部から引き抜かれたCEOの場合、やはり権限が集中しないと的確な経営は難しいだろう。古くからいる幹部達は、「以前はこうだった、うまく行っていた・・・」などと言い訳する場合が多く、トップのうち1人が長期間CEOをしていた場合などは特に難しい。誰でも大きな変化には抵抗するものである。