6月 10, 2011 コンビニエンス・ストア スーパーセンター スーパーマーケット ドラッグ・ストア 流通業 0

マーケティング&マーチャンダイジング会社(ブローカー)アコスタ・セールス&マーケティングによると、消費者はグローサリーの買い物で、まだ節約傾向にあるようである。これまでより、買い物回数が減少、買上額も減少、PB商品購入の増加、割引の積極利用などがリポートされている。ガソリン価格の高騰や景気不透明によって、今年グローサリーの購入を増やすと答えた人達は23%で、逆に減らすと答えたのは13%、変わらないと答えたのは63%だった。2月のグローサリー購入額(食品と非食品含む)は、世帯あたり平均279ドルで、昨年の298ドルより下がっている。既に商品の一部は素材の値上がりによって売価が上がっているため、全体の購買額の減少は著しいものと推定される。なかでも、宣伝広告などに巨額の投資をしているナショナル・ブランドにとっての問題は、プライベート・ラベルの増加である。54%の買い物客は、節約の為多くのPBを購入、41%は約半分の商品でPBの購入をしていると答えている。また、30%ほどの買い物客は、経済状況が好転してもPBの購入を続けると答えている。年齢別では、若い世代ほどお値打ちのPBを多く利用しており、18歳から44歳では52%、45歳から55歳では46%、55歳から64歳では47%となっている。ニールセンによると、PB商品の売上は今年の514日までの1年で、2年前の16.9%から1.7%増加し、全体の17.6%となっている。一方NB商品の売上は、昨年1%減少している。PBの影響を多く受けている商品カテゴリーは、バターとマーガリンで、NB商品の売上シェアが2年前の71.2%から67.9%まで下がっている。食肉は84.5%から78%、風邪薬が77.3%から72.9%、痛み止めが74.7%から65.3%とそれぞれ下がっている。これまであまり造られなかったビールなどのストア・ブランドも出回ってきており、ビール・インスティテュートによると、経済状況や悪天候などによって、国内のビール・メーカーの出荷額は、4月の時点で1.4%減少している。アコスタの調査結果によると、平均的な買い物客は、ガソリンの価格が1ガロンあたり3.70ドル以上になるとグローサリーの購入額を減らすそうである。国内のガソリンの平均価格は、現在3.73ドルで、1ヶ月前より22セント下がっているが、1年前と比べると1.02ドル上がっている。ガソリンの値上がりは、まとめ買いを増やし、スーパーマーケット、ドラッグ・ストア、コンビニエンス・ストアよりスーパーセンターが多く利用されるようになる。そして一旦この買い物パターンが定着すると、景気回復してもあまり変わらないのである。既に消費者の30%は、ほとんどのグローサリーの買い物をスーパーセンターで行っている。しかし、これらの消費者を来店させる為には、まだ宣伝広告が有効と観られ、40%の買い物客は、店舗に行く前にオンラインで商品調査をし、84%はチラシ広告をチェック、51%はクーポンを集め、28%はチラシ広告の商品を中心とした買い物リストを造ると答えている。

この調査は、アメリカの8,500世帯を対象に年2回行われた結果による。アドバタイジング・エージ

アコスタ社は、CPGメーカーでトップの60%をアカウントとして持っているブローカーなので、ショッパー・マーケティングの必要性を説いているのは良く分かる。しかし、全体のパイが大きくなっていない状況では、ターゲット顧客にフォーカスする必要性は高い。店頭陳列と販促価格だけでは売上が伸びなくなってきているのも事実である。消費者を来店させる動機を造り、店内では自社の商品を選ばせるマーケティングが重要になってきているのである。