5月 27, 2011 スーパーマーケット 流通業 経済 0

テスコのアメリカ子会社であるフレッシュ&イージーは、既に89,490万ドルの赤字を出しており、テスコの株式の3%ほどを持つウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェーなどから不満が表明されている。英国ではドミナントな力を持つテスコだが、南カリフォルニアでは苦戦している為である。同じように、これまで英国から進出したJ・セインズベリーやマークス&スペンサーは失敗に終わっている。テスコの新CEOであるフィリップ・クラーク氏は、現在175カ所のチェーンを、2013年までには採算ラインにのせると述べており、これは当初目標より3年前倒しとなる。既に投下された24億ドルに加えて、さらに新店舗の開店の為の投資も予定されている。初めてとなるテレビ宣伝が始められ、いくつかの店舗ではインストア・ベーカリーが実験導入されている。フレッシュ&イージーは、アメリカの消費者の好む冷食の品揃えをしておらず、メーカーの割引クーポンの取扱いもしていない。代わりに同社の10%−20%の値引きクーポンが郵送されている。また、在庫の半分ほどはプライベート・ブランドで在庫されており、ナショナル・ブランドを好む消費者などを阻害していた。最近は品揃えも当初の3,500アイテムから5,000アイテムに増やされ、減塩、低脂肪などの商品も増えている。これらの努力が功を奏したか、既存店売上は2010年に9.4%増加した。しかし、ロヤリティーの高い常連客を持つトレーダー・ジョーズや、大型のディスカウント・ストアであるウォルマートなどと、競争するのはそれほど容易い事ではなく、たとえ採算ラインにのったとしても、テスコの部門のひとつとして全体の業績に貢献するようになるには、まだ数億ドルの投資が必要だと予測される。ブルームバーグ・ビジネスウィーク

サンフランシスコ市内初めての店舗も6月末から開くと発表されている。既に郊外では10店舗ほど開店されており、南カリフォルニアとすこし違ったテーストを持つ地域の消費者に期待が掛けられている。この進出はフレッシュ&イージーの将来を決める試金石となるだろう。

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経済分析局の発表によるとアメリカの2011 年第1四半期の国内総生産(GDP)は改訂値で変わらず、第4四半期から年率1.8%増加した。GDP増加の主な要因は、個人消費、民間在庫投資、輸出、住宅以外の設備投資で、相殺要因は、連邦と地方の政府支出減少、輸出の増加だった。より正確な第3改訂値は6月24日に発表される。一方、20114月の個人所得が前月と比べ461億ドル0.4%増加、可処分所得は351億ドル、0.3% 増加したと発表された。個人消費は415億ドル、0.4%増加している。3月の改訂値は、個人所得が546億ドル、0.4%増加、可処分所得が463億ドル、0.4%増加、個人消費は548億ドル0.5%の増加となっている。4月の貯蓄額は5,706億ドルで、可処分所得に対する貯蓄率4.9%となり、3月の5,767億ドルと同じ貯蓄率だった。食品のインフレ、ガソリン価格の高騰などに対して、所得の増加率は充分なものではなく、景気回復を不安定なものにさせる可能性がある。