1月 17, 2011 ファーニチャー・ストア ホーム・ファーニッシング 流通業 0

スウェーデンの私企業として1昨年まで業績を発表していなかったイケアは、2010会計年度の業績を発表した。難しい経済環境下で好調な業績で、売上は7.7%増加して231億ユーロ、利益も6.1%増加して27億ユーロだった。増加要因は中国とロシアだったが、スペインやポルトガルでも比較的良く、アメリカとドイツも好調で、同社のお値打ちが消費者に認められているとコメントされている。現在同社は、創業者で84歳になるイングヴァル・カンプラード氏が管理するカンプラド・フォウンデーションが5年ほど前からオーナーとなっており、配当は行われておらず、利益はイケアに再投資されている。昨年と一昨年で同社は21億ユーロずつ新店舗と既存店舗に設備投資されており、2011年度も利益は再投資される予定である。上場企業と違って長期的視野にたって経営されており、投資結果も3年から5年で考えられ、四半期毎の利益に左右される上場企業よりかなり長い。重役にはスウェーデン人が多いとの批判もあるが、マネージャーの40%は女性が起用されている。スウェーデン人特にスモーランド地方の気質である、節約、起業家精神、一徹さをなどは、同社の強さとなっている。展開地域で競争はあるが、全体として強い競合他社は表れていない。そのグローバル・サプライ・チェーン、デザイン力、そして製造のほとんどを社内に持っている同社の組織は簡単に真似のできないものである。現在の一番大きな戦略的な問題は、オンライン販売であるとCEOのミカエル・オールソン氏は述べている。イケアの店舗は、人気の高いスウェーデンのミートボールの食事などで、レジャーの目的地となっており、オンライン販売によって来店動機を減らすのは得策ではないと考えている。それでも、現在10カ国では限定されたホーム・ショッピングを提供しており、ヨーロッパの市場の一部で拡大されたオンライン販売も実験することを計画している。もし結果が良ければ他の地域にも導入される予定である。過去には、経費的に生産性の高い配送システムの構築が戦略的課題だったが、それも解決した。イケアの青と黄色に象徴される店舗は、家具や家庭雑貨という生活密着した商品を販売する場所として、顧客の買い物の中心的存在で有ることには変わらないとオールソン氏は述べている。ファイナンシアル・タイムズ