12月 1, 2010 オンライン・リーテイラー ブック・ストア 流通業 0

かねてより噂されていたグーグルによる電子書籍販売が今年末までに始められる予定で、国際市場では来年の第1四半期までに開始されると、同社のプロダクト・マネージメント・ディレクターであるスコット・ドゥーガル氏が述べている。既に独立系の出版社や書籍販売店との契約が進んでいるそうである。グーグルのシステムは、他の電子書籍販売と違い、グーグルからだけではなく独立系の書籍販売店からも購入する事ができ、ウェブ・ブラウザが装備されたコンピューター、スマート・フォーン、タブレットなどで読むことが出来る。電子書籍市場の65%を占めていると推定される業界最大手のアマゾンは、同社のサイトでしか購入出来ないが、購入後はキンドルのソフトウェアを使って、キンドル以外の機種で読むことが出来る。まだ、利益分配率などの詳細、及び何社くらいの書籍販売店が参加するかは発表されていないが、米国書籍販売協会(ABA)は、200社以上が参加するかもしれないと述べている。調査会社のコムスコアによると、グーグルの検索を利用する人達は、アメリカで1ヶ月1億9千万人いるため、この新しい電子書籍市場に大きな影響を与えると観られている。電子書籍市場は、2009年の3億100万ドルから、2010年には9億6,600万ドルまで、電子書籍リーダーやタブレットの販売数は、2009年の280万台から2010年には1,500万台の販売に成長すると、フォーレスター・リサーチは予測している。グーグルの販売は、インターネット上の広範囲で行われる予定で、例えばブログの一部で宣伝し、クリックするだけで書籍購入が出来、利益はそのブログ・サイトのオーナーとにも分配される。また、小さな書籍販売店は、自社で開発することなく、自分のウェブ・サイトでグーグルのテクノロジーを使って書籍を販売することで利益分配を得られる。グーグルのインターネット上でのユビキタス性は、電子書籍販売には適しており、市場の20%を占めるのはすぐだとの予測もある。独自のリーダーを持たない事も、逆にその機種の制約が無いことで、販路を広げる助けになりえる。ただ、この分野では後発で、これまで主に宣伝広告の実績しか持たないグーグルに対して、契約を渋る大手出版社もある。グーグルは、この書籍販売以外にも、世界中の1億5,000万冊ほどの電子化して検索できるようにする計画もすすめており、既に大きな図書館に隣接した書籍のスキャニング・センターで約1割くらいの電子化を終えている。WSJ