6月 26, 2010 スーパーマーケット 流通業 0

今日はスーパーマーケット業界、主にフレッシュ&イージーを扱っているブログを紹介する。このブログは情報ソースがはっきりしないのであまり引用しないが、業界についてはなかなか詳しいと思われる。ソースに対する守秘義務は分からないでもないが、単なる噂との区別が付きにくい。ブログは誰でも書けるので、個人の主義主張を書くのは勝手だが、ニュースとして書くのなら情報ソースを明記するのが常識である。ひとつは情報元に対するエチケット、もう一つは情報自体の信頼性を高める為である。その分野のエクスパートと誰もが認める人物でない限り、情報元や引用元が明記されていない場合、読者にとってはただの個人の意見と変わらない。例えば投資に関するウォーレン・バフェット氏や、テクノロジーに関してのスティーブ・ジョブス氏の主張なら大体の人は聞く耳を持つのである。筆者が時々読むハーバード大学のマンキュー教授のブログでも、ほとんど情報元が明記されており、彼自身の主張は、他の専門家の意見を多数引用することで論理を固めている。話がそれたが、フレッシュ&イージー・バズと名付けられたブログは、同社のアメリカ開店直後から書かれており、自称、テスコや競合他社とは関係を持ってないと述べている。25日のブログでは、今年度50箇所ほどの新規開店を発表しているフレッシュ&イージーに関して、9月までは出店はないとの内部(?)情報を紹介している。それを前提に、既に開店された14箇所に加えて、下期は毎月4−5箇所の店舗を開店することになり、難しいのではないかと推測している。根拠として、北カリフォルニアの店舗予定地の店舗建設が保留されたまま随分時間が経っている。昨年度2億5,300万ドルの赤字を計上している同社は、さらに今年度50箇所の店舗を加えても同程度の赤字を予測している。つまり根本的なストア・コンセプトなり品揃えが変わらない限り、店舗を増やしても赤字が増えるだけだと云うのである。加えて、最近買収された同社の下請けになる食品工場2社が、経費面でのさらなる負担になるだろうと推測している。また、CEOの交代も、全社的には成長しているテスコの、赤字部門を新規開店によってさらに悪くするより、来年度まで様子見にした方が良いと、新しいCEOとなるフィリップ・クラーク氏は考えているのでは述べている。9月まで開店しないという情報は別として、論旨はしっかりしており、納得できる部分も多い。新しいコンセプトのチェーンとして、開店初期の赤字はつきものだが、開店後2年半経過して、まだ先が見えないのでは問題である。バブル崩壊の影響が大きかったアリゾナ、ネバダ、南カリフォルニア諸州に店舗が多いというのが、同社の言い訳であるが、コンセプト通り、新鮮で低価格な食品を買いやすい環境で販売する店舗なら、景気後退が逆に幸いする筈である。現在159箇所ある店舗で、実際何店が店舗段階で黒字になっているのだろうか、それが問題である。もし1/3でも黒字化しているのなら、それらの店舗の客層、立地などを分析すれば、ある程度今後の方向性が見える筈である。もし突出した売上を持つ店舗、例えば店舗当たりで年間2,000万ドルを超える店舗(トレーダー・ジョーズの平均売上)がほとんど無いとしたら、それは大きな問題である。宣伝や品揃えの調整だけではなく、根本的な戦略を考え直さなければならない時期に来ているのかもしれない。