1月 31, 2010 オンライン・リーテイラー ドラッグ・ストア ファーニチャー・ストア ブック・ストア ホーム・ファーニッシング 娯楽レンタル・販売 流通業 0

オンライン販売最大手のアマゾン・ドット・コムは、電子書籍の価格が折り合わず、販売を中止していたマクミラン社に対して、販売価格の譲歩をおこない、販売を再開した。先週まで$9.99で販売されいたマクミラン社の新刊は、13ドルー15ドルの新価格で販売される。ブルーンバーグ

先週、アップルのアイパッドが発表され、販売される電子書籍の価格は、出版社によって決められる13-15ドルとなった。アマゾンなどが卸価格で書籍を仕入れるの対して、アップルは出版社が決めた価格の30%を手数料として得るという契約となった。これは同社のiTuneで販売される、仕入れコストが決められている音楽とは違った契約である。iPhoneやiPodで人気のアプリの販売方法と同じで、販売元が自由に価格を決められる。アップルは、これまでの実績をもとに、需要と供給が販売価格に反映される事で、全体の売上は伸びるだろという判断をしたものと思われる。一方アマゾンは、iTuneの均一価格販売で、独占に近い市場シェアを得たアップルの成功を真似たものと思われる。電子書籍リーダー市場ではパイオニアとなる、キンドルというハードも供給することで、販売価格を主導する事ができると考えたのだろう。ただ、すこし違ったのは、アップルは、1曲の価格を99セントに設定しており、当時のアルバムの価格12-15ドルの1曲分より多少安い価格だった事である。アマゾンの場合は新刊書の半分以下の価格となる$9.99で設定しており、当初から出版社に不満をもたらしたのだと思う。顧客サービスを第一に考え行動したアマゾンだが、書籍のオンライン販売で大成功した為に、流通チャンネルに対する奢りがあったのかもしれない。アップルのスティーブ・ジョブス氏は、マーケティングだけではなく、交渉能力においても天才なのである。宿敵のマイクロソフトにアップルに対する投資を行わせ、マックが必要としていたマイクロソフト・オフィスのプログラムを開発させた交渉能力は、なかなか他に類をみないと思う。アマゾンのベイゾス氏も天才の一人だと思うが、スティーブ・ジョブス氏は、低価格ではなく付加価値の高さを売り物にしてきたの対して、ジェフ・ベイゾス氏は、低価格を売り物にしてきた違いがあるのかもしれない。今後のアイパッドによる書籍販売実績である程度結果が分かると思うが、興味深い動きである。ビジネス・スクールのケース・スタディーにうってつけだと思う。

小売チェーン 既存店 総売上 今期売上 損益
アマゾン・ドットコム NA 42.1% $9,520.0 $384.0
経常利益も昨年の4.1%から5%へ向上、利益は71%増加と好調。1月から始まった今期も、前年度より32%から43%の売上増加を予測している。
デスティネーション・マタニティー -5.9% -0.8% $133.8 $1.3
前年度より向上しており、今年度の業績予測は上向き修正。2009年末で1,701カ所の店舗を展開.
イーサン・アレン -25.3% -24.3% $143.3 ($3.3)
店舗売上はー27.2%で1億710万ドル、卸の売上はー22.3%で8,450万ドルで、小売と卸のバックログは、それぞれ34%、54%増加している。
マッケソン NA 4.2% $28,270.0 $326.0
ドラッグ・ストア卸として、ライト・エイド・チェーンのアカウントを維持、同社の売上は全体の12%を占めている。粗利は5%から5.1%へ向上
ネットフリックス NA 24.0% $444.5 $30.9
定期契約者の数は、昨年より10.8%増加して1,230万人、今年度末には1,550万人から1,630万人の契約を予測
テューズデー・モーニング 5.1% 6.2% $289.6 $18.5
家庭雑貨のクローズアウト・チェーンで、国内で800カ所以上の店舗を展開。毎月、最初の火曜日に販促を始める事で店名となっている。
単位:100万ドル