6月 27, 2009 スーパーセンター スーパーマーケット ドラッグ・ストア 流通業 0

ウォール・ストリート・ジャーナルのリポートによると、スーパーマーケットやドラッグ・ストアは在庫を圧縮するため、在庫商品の品揃えを減らしているそうである。例えば、ドラッグ・チェーンのウォルグリーンズは、瞬間接着剤の種類を25から11に減らし、ウォルマートは、24種類の巻き尺を4種類に、クローガーは、シリアルの種類を30%減らす実験を行なった。業界全体でも、今後数年で15%ほどの品揃えが減らされるだろうと云われている。この傾向はメーカーにとっては問題で、これまで、人気商品の幅を広げた新商品で、小売店の棚スペースを確保し、常に新しい品揃えを消費者に提供してきたがそれが難しくなる。一方消費者にとって選択肢は減るが、多すぎた品揃えから選ぶ面倒はなくなる。これまで好景気だった時期は、小売もメーカーも、より多くの商品を在庫することで、売上増加を可能にするという共同目的を達成してきたが、その図式が景気後退下で変わったのである。この傾向は、商品カテゴリーの市場で、シェアが1番か2番のブランドには有利に働くが、シェアの低い他のブランドは、在庫から落とされる可能性を秘めている。缶スープの最大手であるキャンベル・スープは、この結果10%−15%ほどの自社のシェア増加を予測している。コナグラ・フーズ、クロラックス、チャーチ&ドゥワイト社などのメーカーも、商品の種類を減らすことによって市場シェアの増加を考えている。こういった動きの裏側には、各小売チェーンが、ロヤリティー・カードなどによって蓄積した、消費者の購買傾向情報が関係している。これらの情報分析によって、より適格な品揃えが出来、アイテム数のカットが可能になっているのである。また、最近増加しているPB商品も影響している。ウォルマートは、適正在庫を達成する為、「ウィン、プレイ、ショー」の商品カテゴリー分析によって、品揃えの数の削減を可能にしている。メーカーは、これら小売チェーンの在庫削減傾向に対して、新商品の売り込みから、自社や業界の調査結果を元にした、カテゴリー戦略ツールを使った営業方法に替わってきている。全体のパイが小さくなり競争が激しくなるなか、小売チェーンもメーカーも、サプライ・チェーンのプレーヤーとしてそれぞれのコア能力を高めているとも云えるだろう。*図表はWSJから抜粋