3月 27, 2009 アパレル 流通業 0

年商76億ドルの売上を持つ世界一のアパレル・メーカーである、VFコーポレーションは、直営小売チェーンの拡大を計画していると、同社CEOエリック・ワイズマン氏は、WSJによるインタビューで語っている。同社は景気後退下でも今年70カ所の新店舗開店を開店しており、2008年末で689カ所の店舗網を今年中に759カ所にする計画である。これは百貨店での売上の減少に対する、販売チャンネルの多様化戦略の一環で、5年計画で毎年100カ所ほどの直営店舗を開店してきている。2008年には、89カ所の直営店を、ノウティカ、ザ・ノース・フェース、リー・ジーンズ、バンズなどの名前で開店している。この結果、2008年の終わりでは、販売の16%は直営店からのものとなっており、2012年までには、これを22%に上げる意向である。この積極策は、競合他社であるJ・クルーやジョーンズ・アパレル・グループ、リズ・クレイボーンなどと相反するものであるが、長期的視野に基づいて計画されている。今後もコンテンポラリー・アパレルのブランドの買収を進めていく予定で、最近買収されたライフスタイル・ブランドであるアウトドアのナパピリ、サーファー・ブランドのリーフ、ヨガがテーマのルーシーなどに加えられる。これまで百貨店に加えて、マス・マーチャンダイザーであるシアーズ、破綻したマービンズ、JCペニー、コールスが主要な販売チャンネルだったが、直営店舗網を充実させることによって、メーカー小売としての多商品とチャンネルの多様性を持つ計画であると語っている。経営内容の良いキャッシュ・リッチな企業だけが取れる積極策であるが、こういった企業こそ景気が回復したときにさらに伸びる要素を持っているのであろう。