3月 21, 2009 スーパーセンター スーパーマーケット ディスカウント・ストア ドラッグ・ストア 流通業 0

ニューハンプシャー州のダートマース大学、タック・ビジネス・スクールが行った2年間にわたるケース・スタディーによると、ウォルマートと競合するには売価を下げても効果がないとの結論が出ている。調査ではアメリカの7つの地域で、新しいウォルマート進出後の地域の他店の売上状況を調べたところ、スーパーマーケットは17%の売上減、マス・マーチャンダイザーは40%の売上減、ドラッグ・ストアは6%の売上が下がった。対抗策として価格を下げたり、品揃えが減らされた場合は、さらに20−25%の売上が下がったそうである。マーケティングの教授であるクサム・アイラワディ氏によると、「ウォルマートと同じ事をしようとしても駄目です。違わなければならないのです。」と云っている。彼女は同僚と共同で、地域の90の小売業の46の商品カテゴリーの売上を、ウォルマートの影響を受けたところと、受けていないところで比較してこの結論を出している。彼女の小売チェーンに対してのウォルマート対抗戦略は次の通り:

  1. スーパーマーケットは深い大きな値引き販促を行い、最高級のナショナル・ブランド商品と、プライベート・ラベルを拡販するべきである。
  2. ドラッグ・ストアは、広い品揃えでの販促の頻度をあげ、 商品のバラエティー(幅)を増やすべきである。
  3. マス・マーチャンダイザーは、価格を下げるしか対抗方法がないが、品揃えを少なくするのは避けるべきである。WSJ

低価格に対しては、違った商品で、ウォルマートの在庫オプティマイゼーションに対しては、広い品揃えで対抗と云うことだろうが、これでは決してウォルマートに勝てるわけではなく、生き残るだけという感じがする。それだけウォルマートの競争力は強大だという事なのかもしれない。それに現在の経済環境では、お値打ちを出す事が不可欠であり、価格訴求は避けられないのである。スーパーマーケット各社、ディスカウント・チェーン各社はそんなジレンマにも襲われているのであろう。