9月 6, 2020 コンビニエンス・ストア スーパーマーケット 流通業 0

最終利益率が数パーセント以下の企業が多い小売業界では、テクノロジー投資に関しても費用対効果が重視され、企業差はあるがなかなか大規模な投資は行われにくい。COVID-19はそんなところにも影響しており、非接触を好む消費者が増えた結果、テクノロジー導入が促進されている。中西部から東南部に200店舗余りのスーパーマーケットなどを展開する「ジャイアント・イーグル」は、傘下のコンビニエンス・ストア・チェーンである「ゲットゴー」の店舗に、「アマゾン・ゴー」の様なチェックアウト・レスのシステムを最近導入した。カリフォルニアのスタートアップ企業である「グラバンゴ」と提携してテストしており、3000平方フィートほどの店舗では、入店後欲しい商品を取り 、アプリのQRコードをスキャンして精算する。ジャイアント・イーグルCEOのローラ・カレットは、以前からこのシステムに注目していたが、パンデミックは導入を後押しした。小さな店舗で、レジ前に並ぶのは顧客にとって煩わしいだけでなく健康リスクにもなる。1年以内に2店舗目に導入、顧客に評判がよければ、その後も470ヵ所ある店舗の多くに拡大する可能性があると述べている。

似た様なカメラとソフトウェアを使うチェックアウト・テクノロジーを持つスタンダード・コグニションは、小売企業からの問い合わせが多く、提携先を絞っているそうだが、今月、フィニックスにあるサークルK・コンビニエンス・ストアに導入すると発表、他の提携企業も近く発表されるそうである。

一方、スマートフォン用のセルフスキャンのアプリを開発するスタートアップのフューチャープルーフ・リーテイルは、初期投資なしで利用に応じた経費で小売業にアプリを提供している。既に、ミズーリ州のプライス・チョッパー、カンサス州のマッキーバーズ、ニューヨークのウェストサイド・マーケットとフェアウェイ・マーケットなどに導入している。これまで、アプリのダウンロードや登録の手間が障害となり利用しなかった消費者が、非接触ショッピングのために以前の3倍ほどの利用率に増えていると、同社CEOのウィル・ホグべンは述べている。CNBC

グローサリー配達及びカーブサイド・ピックアップの導入は、インスタカートやシップトなどパートナーを持つ以外は、多大な初期投資と固定経費の増加となり得る。現在でも売上の85%以上は店舗で販売されている事実を考慮すると、大手以外では、初期投資の少ないテクノロジー導入が得策となるのだろう。いずれにしても、何らかのテクノロジー導入は小売業界で急速に進んでいる。