7月 6, 2020 ディスカウント・ストア 流通業 0

ウォルマートは、本社近くのフェイエットビルのスーパーセンターで、全レジスターをセルフレジにするテストを行なっていると報じられたが、その詳細を写真、ビデオなどを交え発表している。ウォルマートは、これまでも商品購入のチェックアウトで、セルフ・チェックアウト、ピックアップ、デリバリーなどを顧客の好みで選べる様、革新的な選択肢を提供してきた。しかし、店舗のレジのあるチェックアウト・エリアは長い間あまり変化しておらず、コンベア・ベルトのあるレーンで働くキャッシャーの姿は、何十年も変わっていない。フェイエットビルでのテストは、これを変えようという試みである。

スーパーセンターでは通常レジが30レーンほどあり、混み具合でキャッシアーが追加配置されるが、顧客からの声では、空いているレーンが少ないという不満が一番多い。理由は、空いているレーンを見つけるのが簡単でないのと、出来るだけ流れの速い列を探す顧客が多いためである。キャッシアーの数を管理するフロントエンドのスーパーバイザー達は、急な混み具合の変化に対して、適切にキャッシアーの配置を行うが完全ではない。

一方、新しいチェックアウト・エリアは、広い場所でいつも34のレジスターが全て開いており、顧客がチェックアウト・エリアに入ると、ホストと呼ばれる社員が顧客の希望で、セルフ・チェックアウトは空いているレジを案内、社員によるチェックアウトを望む顧客には、そのホストがレジに案内しチェックアウトをセルフレジで行う。キャッシアーは通常40時間のトレーニングを受ける必要あるが、セルフレジ利用では1日もかからないトレーニングで、すぐに顧客サービスが行える。また、現在必要とされるソーシャル・ディスタンシングも容易に行える。

もしこの試みが成功すれば、顧客にとってはチェックアウトの時間が早くなり、ウォルマートにとっては、現金扱いなどキャッシャーの特別トレーニングの必要がなくなる、精算作業から顧客サービスへのマインド変更ができる、結果として経費が節減でき顧客経験が改善される。小売業のキャッシアーの在り方を根本的に変える進化になるかも知れない。前回述べたグローサリー・ピックアップの生産性改善も可能となる。