6月 22, 2020 アパレル オフ・プライス・ストア 流通業 0

多くのアパレル・チェーンがCOVID-19の影響で一時閉店を余儀なくされ、オンライン販売を拡大、店舗網縮小などを進めている。一方、オフプライス・チェーンのTJマックスは、オンタイン販売をほとんどやっておらず、傘下のマーシャルズは昨年始めたばかりである。同社は5月2日で終わった第1四半期の売上が前年度比52.5%減少し44億ドル、損失は8.9億ドル(前年度は7億ドルの黒字)だったと発表したが、CEOアーニー・ハーマンは、戦略的な変更はせず電子コマースを中心にはしないと投資家に述べている。

5月後半から再開が始まったTJ マックスは、6月17日の時点で、傘下のマーシャルズ、ホームグッズなど世界中で4500ヵ所以上の店舗のうち85%が既に開店している。開店日には、入店を待つ顧客が長い行列を作り、安全対策のソーシャル・ディスタンシングによってレジにも長蛇の列が出来、顧客から不満が出たほどである。2ヶ月余り買物が満足に出来なかった消費者による、「報復消費」だと、コーウェンのアナリスト、ジョン・カーナンは分析する。同社の電子コマースは、全体の2%ほどしかなく、あまり積極的に拡大していない。配達/返品にかかる余分な経費、扱うブランドの同意が得られないなどが理由で、オンラインはあくまで店舗の補助的な販売だけとなっている。宝探し経験を売物にしているチェーンにとって、店舗での買物経験の方が大切なのである。フォックス・ビジネス

ニーマン・マーカス、JCペニー、J.クルーなど多くの小売業が倒産している今年は、オフプライス・チェーンにとっては、仕入れ機会の急増も期待され、TJマックスに加えロス・ストアズやバーリングトン・ファクトリーなども恩恵を受けると思われる。失業者も多い現在、アパレル小売チェーンでは、オフプライス・チェーンが今後最も成長しそうである。