6月 6, 2020 アパレル 流通業 0

アパレル・チェーン大手のギャップは、5月2日で終わった2020年度第1四半期の売上が前年度同期比で43%減少し21億ドル、損失社9億3200万ドル(前年度は2億2700万ドルの黒字)、1株あたりでは$2.51の赤字($0.60の黒字)だったと発表した。3月19日以降店舗全体の90%が閉鎖された影響が大きいが、オンライン販売は4月に40%、5月には100%それぞれ増加し、第1四半期全体では前年度比13%の増加となった。一方、店舗の売上は61%減少している。アスレジャー・ブランドのアスレタのオンライン販売は49%増加、オールド・ネービーの20%増加と共に好調な部門だったが、ギャップは5%減少、バナナ・リパブリックは2%の減少だった。現在2100店舗がミニ・フルフィルメント・センターとして、店舗からオンライン販売商品を発送、500店舗ではオンライン注文のカーブサイド・ピックアップを提供している。

6月1日時点では、北米1500店舗が再開しており、一部では前年度比70%ほどの売上に回復している。今年度は、ギャップ及びバナナ・リパブリックの店舗数を適正化(2019年718店舗をさらに縮小)、バナナ・リパブリックとアスレタの店舗網を拡大(2019年1397店舗に拡大)、オンライン販売(2018年22%,2019年25%)をさらに伸ばす。

4月から支払いを中止している店舗家賃は財務諸表には支払勘定として計上されているが、店舗閉鎖と店舗売上に沿った適性家賃への減額を大家と継続して交渉している。商品在庫に関しては、「パック・アンド・ホールド」と呼ばれる在庫管理を取り入れ、シーズンを過ぎた商品をマークダウン販売する代わりに、翌年に持ち越して販売する事で粗利を維持する。

経費関連の経営努力は認めるが、現在売上の半分ほどを占めているオールド・ネービーのトップラインを伸ばす戦略は発表されていない。今年後半の売上増加に期待しているのだろうが、それほど需要が回復するかは疑問である。