2月 22, 2009 スーパーマーケット 流通業 0

テスコのアメリカ法人のトップ、ティム・メイソン氏は、ロンドンのサンデー・タイムズの取材のなかで、アメリカでのフレッシュ&イージーの展開戦略は間違いであったと認めている。同社の行った念入りな市場調査による、アメリカの消費者の購買行動の分析には誤解があった。また、フレッシュ&イージーのブランド力を過信し、結局価格競争しなければならない羽目になったのは、アメリカの消費者のブランド・ロヤリティーは低い為と説明している。同氏は、フォーカス・グループのミーティングで、参加者の男性の一人が、販促フライヤーの中止が同店での買い物を止めた理由であるとの発言で、値引きなどの販促の必要性を痛感した。今後店舗や商品の大きな調整を行うとも述べている。ロイター
しかし、この発言にはかなり矛盾がある。そもそも、フレッシュ&イージーの開店にあたって、最もベンチマーキングされたトレーダー・ジョーズは、その顧客の店舗ロヤリティーの高さが強さである。そしてその顧客達の信頼を裏切らないお値打ち価格を常に用意していることも忘れてはならない。安易な値引きクーポン発行によって顧客のロヤリティーを得ようとしたフレッシュ&イージーは、ある程度時間のかかるブランドの構築作業を充分行ったとも思えない。商品戦略の間違いではなく、急ぎすぎた出店戦略の間違いの方が大きいと云えるだろう。