9月 5, 2019 ホーム・ファーニッシング 流通業 0

家庭雑貨チェーン大手のベッド、バス&ビヨンドは、業績不振でリストラ中だが、株主宛に進捗状況を報告している。役員会と経営陣はリストラ戦略として4つの優先事項を中心に進めると、7月の2019年度第1四半期の業績発表時に述べている。一つ目の売上安定と成長に関しては、160ヵ所の店舗改装を行っており、今年のホリデー・シーズンまでには完了する。数百万ドルをかけた改装は、短期的に顧客の買物経験を改善する。長期的な店舗改装プログラムとデジタル・チャネル、マーケティングとロヤルティ・プログラムへの投資は、顧客にさらにアピールする目的となる。

二つ目のコスト構造の見直しは、短期的には店舗リース更新見直しと本社の人件費削減が進められ数千万ドルの経費節減となり、利益性の改善とともに効果的な組織作りを目指している。長期的には、ソーシングと仕入れアプローチの根本的見直し、プライベート・ブランドの拡大などを検討しており、他社との差別化と利益構造の改善を2-3年で達成する。

三つ目の資産の最適化は、今後18ヵ月以内に10億ドルの在庫を削減予定で、今年のホリデー商戦前には、古い在庫を一掃する。店舗と配送センターの在庫を減らすことで、新しい利益率の高い商品を在庫し、来店客数を増やし売上に貢献する。デジタルとリアル店舗のバランスも、顧客のニーズに合わせて調整し、今後数年リース更新時期に入る多くの店舗の業績を吟味し、不採算店の閉鎖や移転を行い店舗ベースの利益率を改善する。短期的にはベッド・バス&ビヨンドのリストラに集中するが、長期的には他のブランドも見直し、売却を含む戦略的判断を行う。

4つ目の広範囲のトランスフォーメーションとして、過去数ヶ月で役員会に新しく9人を迎え、役員の平均任期をかなり縮めた。多様な人種、性別、年齢で構成される役員達は、多様化する顧客のプロフィルを反映したものとなっている。新CEOは積極的に探しており、小売業におけるトランスフォーメーションと革新、さらに電子コマースとマーケティングに長けた最適な候補者を選別している。候補者の資質は皆高く、数週間で結果を発表する予定である。

ウェブサイトによると、同社は現在1024店舗を展開しているが、今後数年で相当数は削減される可能性が高い。割引クーポンの店から差別化された商品とサービスのオムニチャネル・リーテイラーに脱皮できるどうかだが、現在の小売業界には同様な状況に陥っている企業が少なくない。新CEOは重責を負って改革に取り組まなくてはならない。幸いな事に、資産内容は悪くないので思い切った戦略も取れると思われる。動向を見守りたい。