5月 10, 2019 ショッピング・センター スーパーマーケット 流通業 0

アメリカの初期のモールには、多くのグローサリー・ストアが核店として入居していたが、その後、駐車場の問題などで徐々に姿を消していった。その後、ライフスタイル・センターの核店としてホール・フーズ・マーケットなどが復活しているが、最近グローサリー・ストアのモール出店が増えてきている。これはシアーズやJCペニー、そして数多くの小売チェーンの閉店によって空いたスペースを埋めるにあたって、業績の比較的安定している食品小売が見直されている結果である。クローガーは、元メイシーズが入っていたオハイオ州アーリントンのキングスデール・ショッピングセンターの跡地を買収、ウェグマンズは、マサチューセッツ州のネイティック・モールの元JCペニー後に2018年開店している。今年10月末にはニューヨークのブルックリンにあるネービー・ヤードにも新開店を予定している。主にコミュニティー・ショッピング・センターを運営する、リージェンシー・センターズ・コープCEOハップ・スタインは業績発表時に、同社の運営する400ヵ所のショッピング・センターの80%はスーパーマーケットが核で入居率は95%と述べており、好調な業績に反映している。

もう一つの傾向として、フード・ホールが急増している。不動産会社ジョーンズ・ラサールの消費者調査によると、40%の消費者は、入居しているレストランでモールを選ぶと答えている。また、モールで食事をする消費者は、全体の消費額が他の消費者より多いという結果が出ている。特に、特徴のあるフード・サービスを集めたフード・ホールは人気となっており、モールのデスティネーションの一つとなってきている。開発会社大手GGPでは、新しいリース面積の25%がアパレルで、これは2015年の50%から激減している。一方フード関係のリース面積は11%から22%に急増していると述べている。メースリック、トウブマン、サイモンなどでも同様な傾向があるそうである。CNBC

日本では、まだ食品店が核となるモールは多く、フード・コートやレストランの集客力も強い。ICSCによると、過剰売場傾向はアメリカほど(2.18平米)ではないが、日本も人口1人当たり0.41平米と世界で5番目である。