11月 22, 2017 アパレル オンライン・リーテイラー シュー・ストア スペシャリティー・ストア スポーティング・グッズ ディスカウント・ストア デパートメント・ストア ホーム・ファーニッシング 流通業 0

小売りチェーンによる電子コマース買収は、アマゾンの台頭と共に増加しているが、全てがうまく統合されているわけではない。靴の小売チェーンのDSW(デザイナー・シュー・ウェアハウス)は、昨年6350万ドルで、靴販売の電子コマース「Ebuys Inc」を買収した。同社は「ShoeMetro.com」などの小売サイトを運営している成長企業だった。昨日、DSWは第3四半期の業績発表時(売上は1.7%増加、既存店売上は0.4%減少)に、この買収価格が高すぎたとして、帳簿上の資産額を5270万ドル償却している。この買収によって電子コマースと国際市場への拡大を計画したが、実際には在庫一掃のためのマークダウン、ソーシングの困難などで本体の足を引っ張る結果となっている。

高級百貨店のノードストロムは2014年に買収した「トランク・クラブ」の資産評価額を昨年1億9700万ドル償却した。カナダのハンドソンズ・ベイも、フラッシュ・セールの「ギルト」などの資産評価額を1億1600万ドル償却した。家庭雑貨チェーンの「ベッド、バス&ビヨンド」は、昨年「キングス・レーン」を1200ドルで買収したが、既存店売上の減少と株価の低迷が続いており、買収の効果は見られない。

例外が無いわけではなく、ウォルマートによる「ジェット・コム」の33億ドルでの買収は、その後の「ムースジャー」、「ヘイニードル」、「モッドグローズ」、「ボノボス」買収もうまく統合されているように見える。同社の電子コマースは急成長しており、至近の四半期でも50%増加している。理由としては、ジェット・コムとウォルマートのお互いに学び合った統合の成功と思われ、ジェット・コム創業者マーク・ロアとウォルマートCEOのダグ・マクミランの相互理解も寄与している。ブルームバーグ

アメリカで起こった前回のハイテク・バブルは2000年直後に崩壊したが、主に過剰投機が要因である。ここ数年もテクノロジー企業の評価額インフレが起こっており、近い将来調整が起こる可能性は少なくない。企業文化と歴史の違う小売業とテクノロジー企業の合併が成功するためには、経営幹部の資質の高さが求められ、多くの小売業にはそういう人材が少ないと見られる。先日も書いたが、小売業にも科学的経営者が必須となっているのである。

明日から感謝祭の休日で家族旅行しますので2日ほどブログは休ませて頂きますのご了承ください。